荒川区匠育成事業には多数のお申し込みを頂きましてありがとうございました。
最後まで選考に残った応募者はどなたも審査員を納得させるほどのものがあり、一人に絞るのは大変でしたが 岩手県から応募した佐々木俊樹さんに決定し、荒川区長から正式な書類が届きました。3か月の試用期間の後にお互いに合意があれば弟子として3年間、修業が始まります。
私の弟子となるというのは、柳川派12代目である桂盛仁先生の跡を継ぐことでもあります。佐々木君はおそらくそこまでは考えずに応募されたかと思いますが、私としても今まで築いてきたものや書籍、道具類はわかる人ではないと譲ることが出来ません。ゆくゆくは、といった所で今は深く考えずに、佐々木君が好きな工芸品の展覧会を見たり、彫金を学んだりして欲しいと思います。